非理法権天 ひりほうけんてん (敷島通信)
敬神尊皇 七生報國 非理法権天 身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂
維新の先覚 吉田松陰
編集 山口県立山口博物館
発行 (財)山口県教育会 より
士規七則(安政二年正月)
士規七則は従弟の玉木彦介が元服したときに作ったものである。
松陰の士道観を窺う好箇の資料である。
凹版刷は松陰の歿後門人達が松陰の精神を普及するため、真蹟を板木に彫り込んで、刷ったものである。
乃木将軍もその師玉木文之進から松陰自筆の草稿を贈られ、肌身離さず所持して修養の第一指針としていたが、明治十年西南の役に従軍中紛失してしまった。
士規七則
冊子を披繙(ひはん)せば、嘉言(かげん)林の如く、躍々として人に迫る。
顧(おも)ふに人読まず。即(も)し読むとも行はず。
苟(まこと)に読みてこれを行はば、則ち千万世と雖(いえど)も得て尽すべからず。
噫(ああ)、復た何をか言はん。然りと雖も知る所ありて、言はざる能(あた)はざる人の至情なり。
古人これを古に言ひ、今我れこれを今に言ふ。
亦なんぞ傷(いた)まん、士規七則を作る。
一、凡そ、生れて人たらば、宜しく人の禽獣に異る所以を知るべし。
蓋(けだ)し人には五倫あり、而(しか)して君臣父子を最も大なりと為す。
故に人の人たる所以は忠孝を本と為す。
一、凡そ、皇国に生れては、宜しく吾が宇内(うだい)に尊き所以を知るべし。
蓋(けだ)し、皇朝は万葉統一にして、邦国の士夫世々禄位を襲(つ)ぐ。
人君、民を養いて、以て祖業を続(つ)ぎ、臣民、君に忠して以て父志を継ぐ。
君臣一体、忠孝一致、唯だ吾が国を然りと為す。
一、士の道は義より大なるはなし、義は勇に因(よ)りて行はれ、勇は義に因りて長ず。
一、士の行は質実欺かざるを以て要となし、巧詐(こうさ)過を文(かざ)るを以て恥と為す。光明正大、皆是れより出づ。
一、人、古今に通ぜず、聖賢を師とせずんば、則ち鄙夫(ひふ)のみ。読書尚友は君子の事なり。
一、徳を成し材を達するには、師恩友益多きに居り、故に君子は交遊を慎む。
一、死して後已(や)むの四字は言簡にして義広し。堅忍果決、確乎として抜くべからざるものは、是れを舎(お)きて術なきなり。
右士規七則、又約して三端と為す。
曰く「志を立てて以て万事の源と為す。交を択(えら)びてもって仁義の行を輔く。
書を読みて以て聖賢の訓(おしえ)を稽(かんが)ふ」と。士まことに此(ここ)に得ることあらば、亦(また)以て成人と為すべし。
二十一回猛士手録
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「松陰神社 御祭神 吉田松陰先生」http:// www.sho injinja .org/
編集 山口県立山口博物館
発行 (財)山口県教育会 より
士規七則(安政二年正月)
士規七則は従弟の玉木彦介が元服したときに作ったものである。
松陰の士道観を窺う好箇の資料である。
凹版刷は松陰の歿後門人達が松陰の精神を普及するため、真蹟を板木に彫り込んで、刷ったものである。
乃木将軍もその師玉木文之進から松陰自筆の草稿を贈られ、肌身離さず所持して修養の第一指針としていたが、明治十年西南の役に従軍中紛失してしまった。
士規七則
冊子を披繙(ひはん)せば、嘉言(かげん)林の如く、躍々として人に迫る。
顧(おも)ふに人読まず。即(も)し読むとも行はず。
苟(まこと)に読みてこれを行はば、則ち千万世と雖(いえど)も得て尽すべからず。
噫(ああ)、復た何をか言はん。然りと雖も知る所ありて、言はざる能(あた)はざる人の至情なり。
古人これを古に言ひ、今我れこれを今に言ふ。
亦なんぞ傷(いた)まん、士規七則を作る。
一、凡そ、生れて人たらば、宜しく人の禽獣に異る所以を知るべし。
蓋(けだ)し人には五倫あり、而(しか)して君臣父子を最も大なりと為す。
故に人の人たる所以は忠孝を本と為す。
一、凡そ、皇国に生れては、宜しく吾が宇内(うだい)に尊き所以を知るべし。
蓋(けだ)し、皇朝は万葉統一にして、邦国の士夫世々禄位を襲(つ)ぐ。
人君、民を養いて、以て祖業を続(つ)ぎ、臣民、君に忠して以て父志を継ぐ。
君臣一体、忠孝一致、唯だ吾が国を然りと為す。
一、士の道は義より大なるはなし、義は勇に因(よ)りて行はれ、勇は義に因りて長ず。
一、士の行は質実欺かざるを以て要となし、巧詐(こうさ)過を文(かざ)るを以て恥と為す。光明正大、皆是れより出づ。
一、人、古今に通ぜず、聖賢を師とせずんば、則ち鄙夫(ひふ)のみ。読書尚友は君子の事なり。
一、徳を成し材を達するには、師恩友益多きに居り、故に君子は交遊を慎む。
一、死して後已(や)むの四字は言簡にして義広し。堅忍果決、確乎として抜くべからざるものは、是れを舎(お)きて術なきなり。
右士規七則、又約して三端と為す。
曰く「志を立てて以て万事の源と為す。交を択(えら)びてもって仁義の行を輔く。
書を読みて以て聖賢の訓(おしえ)を稽(かんが)ふ」と。士まことに此(ここ)に得ることあらば、亦(また)以て成人と為すべし。
二十一回猛士手録
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